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読みもの / コレクションの物語

箱の中のラベル

この創作では、折り紙の星の日付から、ノラと姉が同じ午後の別々の場面を思い出します。

ふたの内側にラベルがある開いた収納箱

いちばん上の棚の箱

ノラは二度の引っ越しに箱を持っていった。二軒目では一番上の棚に置き、手前にマフラーを重ねた。予備のボタンを探した日、箱を下ろして中身を机に広げた。

折れた切符が先に出てきた。コートのポケットにしまうときの折り目でわかった。紙の星は、つぶれた角を直して初めて、青いインクの姉のイニシャルと日付に気づいた。

午後がよみがえる

嵐で停電した午後、二人は台所の机で星を折り、爪で折り目を押した。暗くなる前に姉は最後の二つに字を書き、一つをノラのポケットに入れた。残りは窓辺に置いた。

ノラは表裏を撮って日付を記した。窓を打つ雨は覚えていたが、どの紙を使ったかは思い出せない。星の端の淡い線は、大きな模様の一部のようだった。

もう一行ぶん空けておく

ノラは一つずつ小さなカードを書いた。切符には最終バスのあと歩いて帰ったこと。見覚えのないボタンは入手先を空欄にし、星は新しいカードを下に敷いて箱に戻した。

翌週、写真を見た姉が「レシピファイルの仕切りみたい」と言った。その晩、角が欠けたファイルの写真が届いた。ノラは星を写真に並べ、箱からカードを取り出した。まだ一行空いていた。